2013/05/09

NBA雑談 PART.15 ネイト・ロビンソン

デリックローズの大怪我によりスターを失ったブルズだったが、今季も堅牢なディフェンスでカンファレンスセミファイナルへ駒を進めている。強固なディフェンスを持つ一方、平均得点は93.2点とリーグ28位。ローズを失って以降の昨年と同様に爆発力に欠けるチームだったが、今季オフェンスのアクセントとして加入したPGのネイト・ロビンソンがシーズン後半になるにつれその存在感を見せ始めた。

公称は175cmだが、NBAはシューズを履いた状態で身長を計測するため実身長は170cm前半といったところ。その体躯でありながらスラムダンクコンテストを3度制したことは最早言わずもがな。2m29cmのヤオ・ミンをブロックするなど負けん気が強くビッグマンに怯む事なくアタックする選手である。性格は陽気で、セルティックス時代の練習中シャックのシューズを履いてランニング、シャックがゴール下で話しているところに後ろからダンクをしに行くなどお調子者の一面があるが、その裏で誰よりもハードなトレーニングを積み続けている。そうでなければこの身長で8シーズンもの間NBAに在籍することはできない。

殆どの場合身長のミスマッチが起こるためディフェンス面が問題視されるネイトだが、ブルズのデイフェンスシステムはネイトのミスマッチを上手くカバーしている。そのためネイトの持ち味である爆発力、強引に流れを引き寄せるオフェンスが引き立った。ネッツvsブルズのプレイオフファーストラウンド第4戦、第4クオーター残り4分を切った段階でブルズは14点のビハインド。逆転の苦手なディフェンスチームには厳しい点差だったが、なんとそこからネイトが連続12得点で怒濤の追い上げを見せる。屈強なNBA選手でも体力の底を感じるトリプルオーバータイムにまでゲームはもつれたが、ネイトは無尽蔵に思える体力とクイックネスでネッツを振り切った。


王者マイアミ・ヒートとのカンファレンスセミファイナル、圧倒的不利かと思わたブルズはマイアミのホームで初戦を勝利で飾る。ネイトはチーム最多の27得点。彼の爆発力がセミファイナルに波乱を起こす鍵となるだろう。
$ブザービーターのブログ

ネイトに似た印象を受けるアクィレ・カール(身長166㎝ 体重63kg)。160cm台でダンクができるジャンプの滞空時間は何かおかしいですね(笑)


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