2000年代のサンズ黄金時代を担ったショーン・マリオン、アマレ・スタウドマイアー、スティーブ・ナッシュ、そしてマイク・ダントーニをじわじわと放出していったフェニックス・サンズ。
2009-10シーズン以降良いところもなく、有力チームのトレード補完にこっそり顔を出す程度の脇役っぷりだったが、今年はそれが功を奏したらしい。チームは強豪ひしめくウェスタンで現在7位。平均9.0点以上の選手がチームに8人とバランスの良い得点力でプレーオフに駒を進めようとしている。
チーム平均得点1位はドラギッチ、2位はブレッドソーだが、ハイライトだけを見ると2人より点を獲りまくっているように見える選手がいる。今期ようやく芽を出した遅咲きの「跳人」ジェラルド・グリーンだ(ちなみに去年のファイナル前半戦で活躍したスパーズのダニー・グリーンのまた従兄弟らしい。ダニーの方も苦労してきたなあ…)。
2005年ドラフトで1巡目18位で指名を受けたがすぐにDリーグに送られてまうなど、グリーンはなかなか苦労しながらキャリアを送って来た。キャリア3年目にはロケッツから解雇、5年目にはNBAを離れロシアや中国のリーグにいたが、6年目にはNBA復帰。その年ネッツで彼のキャリアに残るプレーを見せた。
速攻からのアリウープパスをウィンドミルで叩き込んだダンクだったのだが、驚くべきはその高さ。なんと、グリーンはリムを完全に見下ろす高さまで到達していた。そのダンクは年間のベストダンクに選ばれている。
トータルのプレーは正直ぱっとしないグリーンだが、ダンクは衝撃的。2007年にはスラムダンクコンテストで優勝。しかし個人的にはプレー中のダンクの方が印象が強い。
ダンクコンテストが演出勝負になったせいか、純粋なダンクの技術を誇る選手は少なくなった。フリースタイルのボールハンドリングと同じく、ダンクのスキルはゲームに大きく影響をもたらすような技術ではないが、ショースポーツである以上グリーンが持つ要素も必ず必要である。
フリーのワンマン速攻だというのに軽いダンクやレイアップで終わらせる味気ないシーンが多くなる中、グリーンはここぞとばかりに力強いウィンドミルを見せてくれる。ぱっとしないなんて言ってしまったが、今期はキャリアハイの13.4得点を記録。サンズ久しぶりのプレーオフ進出を目指して頑張ってもらいたい!
11歳のときに母親のカレッジリング(記念指輪てきなもの)を付けたまま、戸口の上に自作のリムを作ってダンクを練習していたところ、運悪くリングがリムに引っかかり指を大怪我。切断しか道がなかったらしい。ドラフトで指名されカメラの前に立つときしばらくポケットに手を突っ込んで隠していたそうな。平然とボール掴んでたりするけどどんなハンドリングだ。
例のあれ
これは跳び過ぎ( ゚д゚)
「ん?まだ上がるの?」ってちょっと違和感を感じるぐらいの高さまで上がっていくグリーン。若い頃のマグレディーにジャンプが似ている。
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