2014/01/21

PART.45 INDのファンタジスタ ランス・スティーブンソン



今期イースタンの首位を突っ走るペイサーズ!

ディフェンスを中心にハーフコートバスケットに重きを置く伝統あるチームは、強力なビッグマンをディフェンスの軸にエースフォワードがオフェンスを引っ張るオーソドックスなチームスタイルである(オーソドックスだけれど人材が揃っていないとさっぱり強くない構成)。チーム内のディフェンスルールなどを厳守しており、1on1オフェンスが頻繁に見られるチームでありながら統制の取れた印象を受ける。

統制が取れている一方、見方を変えれば爆発力に欠ける面も感じていた。しかしそれも昨シーズンまでの話…

独創的な人を惹き付けるプレーでペイサーズの爆発力と意外性を担当する男が現れた!今期オールスターのファン投票で約8万票を得てスター予備軍に顔を見せ始め、怪我だらけのイースタン・バックコート勢の中ならコーチ推薦で初選出される可能性十分な若きSG!

インディアナ・ペイサーズ No.1
ランス・スティーブンソン

身長196cm体重95kg。SGとして特別大きくない身長ながら、マイケル・ジョーダンのように片手でボールを掴んで振り回すことができるほど手が大きい。その恩恵もあり素晴らしいボールハンドリングを見せてくれる。

ブルックリンのリンカーン・ハイスクール時代には市大会を4年連続優勝し(アメリカの高校生の市大会は土地が大きい分日本と規模が違う)、4年連続得点王に輝きその名を轟かせた。そしてその時、196cmでありながらPGを務めていたことが彼の今のプレーに大きな影響をもたらしているようだ。

元々PGとしてプレーしていたため、彼から展開をスタートさせることに長けている。チームにスコアラーがいることもあり大量得点する場面はまだ多くないが、その分アシストが多い。また、当たりに強くリバウンドも取れるため今期は既に3回のトリプル・ダブルを記録している。昨季までディンフェンスにやや難有りだったが、今期はエースガードをマークできるまでの力を付けてきた。

そして何より、プレーに華がある

イメージしやすく言えば、ストリート風なプレーをすることがあり、それで結果を出している。負けん気が強く、先日のニックスvsペイサーズのゲームではJR.スミスがハードファールに来るのをあえて待ち、それを躱してカウント・ワンショットを決めたみせた。NBAが嫌いな「相手を挑発するプレー」をする癖があるが、会場は非常に盛り上がる。これはホームコートで戦う大きなアドバンテージになるだろう。

こんなノリノリなスティーブンソンだが、ドラフトは2巡目40位。知名度と実力はあったものの大学でのプレーは1年のみ。高校時にチームメイトとの口論で5日間の停学処分やガールフレンドとの諍いによる逮捕などもあり評価は低かった。しかしペイサーズは彼を指名した。そして2010年ドラフトで、ペイサーズは彼以外誰一人として指名していない。流石はラリー・バードやで。

ラップビデオを制作して自分をオールスターにプッシュしているランス・スティーブンソン。久しく見ない独創的なバスケットボール選手のオールスター出場を是非見てみたい。

ちなみにニックスはスティーブンソンを指名するチャンスが2回あったにも関わらず指名しなかった。やっぱニックスは人事が下手と言わざるをえない。


写真が面白すぎる。これぞファン(笑)


これは問題を起こす顔ですね~


JR.スミスを躱したニックスvsペイサーズ


最高です

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