2014/05/08

PART.58 Mo rescue Blazers!! モー・ウィリアムス



Mo rescue Blazers!! モー・ウィリアムス

4月27日に行われたブレイザーズvsロケッツのGAME4。終止競り合いの続いたこの試合、4Q残り30秒、2点を追うブレイザーズのベテランPGのモー・ウィリアムスが意地を見せた。

逆転を狙うニコラス・バトュームの3Pが外れジェレミー・リンがリバウンド。ロケッツ勝負を決める流れを掴んだかと思われたそのとき、モーがリンの後ろからボールをチップ。サイドラインを割るかと思われたが、またもモーが飛び込みボールをコートに戻す。そのボールをマシューズがシュートするも外れ、混乱の中リラードがキープ。パスが周り、ボールは先程ナイスセーブを見せたモーの元へ。3Pラインでワンフェイクを入れてリンを躱し、3Pショットを放つ。GAME4の命運が掛かったボールは見事リングに吸い込まれ、土壇場でブレイザーズが1点リードを奪い取った。

モー・ウィリアムスはこれまでチームを転々として来た。2003年、レブロン、カーメロ、ボッシュ、ウェイドなど後にリーグを代表するスターのドラフトに隠れ2巡目47位でジャズに指名される。しかし出場時間は安定せず1年でジャズを去る。翌シーズン、バックスでは出場時間に恵まれスタッツを大きく伸ばす。ここでは決勝点やブザービーターを決めるなど勝負強さを垣間見せた。4シーズンジャズでプレーした後キャバリザーズへトレード。ここでモーはリーグにその存在を知らしめた。

2008-09シーズン、レブロン率いるキャバリアーズはシーズン66勝を挙げる。その原動力はもちろんレブロンだが、モーはレブロンの相棒と呼ぶに相応しい活躍を見せた。3P成功率43.6%、フリースロー成功率91.2%、当時のキャリアハイ43得点を叩き出し、果てはレブロンと共にオールスターに選出させるなど、モーはキャリア最高のシーズンを送った。しかし2011年にはまたもトレード。クリッパーズ、ジャズと渡り、今季はブレイザーズに加入した。

ルーキーイヤーこそ平均5.0得点だったものの、その後10得点を下回ったのは1シーズンだけと(ちなみに今年の9.7得点。出場時間がルーキーイヤーの次に少ないからしゃあない)モーはどのチームでも安定した得点力を発揮している。そういった選手は価値が高く、逆に言うならトレード要員にされ易い。

今年で12年目とすっかりベテランになったモー。触れていなかったが、彼の身長はNBAでは小さな185cmだ。小柄な体で平均的に10点以上(キャリア平均13.3得点)というのは並大抵のことではない。ましてやモーはスパースターでなく控えポジションである。NBAで長く生き抜いてきたこの小さな伏兵から日本人プレーヤーが学べることは少なくないだろう。

次回はサンダーのベテランセンター、ケンドリック・パーキンス!


オールスターに出たときのモーさん。レブロンと並ぶとさらに小さく見える。


モーさんの今季のバッシュはNIKE。ロケッツ戦ではズームクルセイダーを履いていました。日本には存在しない色で悔しい!


リップシティを救った3P。ここで決めるのがベテランでありモー・ウィリアムスですね。


キャリアハイの43得点を記録したゲーム。とにかくジャンプシュートが上手い。膝の曲げは浅く、持ち上げる力というよりも健の反発でシュートを打つ感じ。だから若干打つのが速いんでしょうね。気になるのはモーのキャリアハイは44得点という記述もあることこれいかに…

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