2013/02/10

NBA雑談 PART.6 シカゴ・ブルズ

ブルズ黄金時代を築き「リバウンドを芸術に変えた男」デニス・ロッドマン。坊主頭を赤や緑に染め、爆音のハーレーダビッドソンで会場入り。足元にいたカメラマンに蹴りを入れ、ベンチで新聞を読み、ファールへの抗議に手を後ろで組んだままシャキール・オニールをディフェンス。女装、ヌード写真集、映画出演、マドンナとの恋愛。プレーでも私生活でも数々の伝説を作った「狂気のリバウンド王」は、マイケル・ジョーダンと同じく、バスケットボールをプレーしない人間にも多大な影響を与えた。

優勝回数5回。リバウンド王7回。偉大な記録を残した彼だが、クリーンなリーグであることを強くに押し出していたこともあり、数々の問題行動から「殿堂入りはないのでは」と考えられていた。しかし2011年4月4日、彼は遂にバスケットボール殿堂入りを果たした。

目に涙を浮かべ、何度も言葉につまりながら行ったスピーチは、奇抜な見た目とは裏腹に人々に深い感動を与えた。母親に見放されホームレスを経験。万引きなど犯罪行為にも手を染め、屈折した少年時代を過ごした彼は「俺を人間扱いしてくれたのはチャック・デイリーとフィルだけだった」と語った。その言葉は誰かへの恨みではなく、チャック・デイリー(元ピストンズHC)とフィル・ジャクソン(元ブルズHC)への強い感謝だけが籠っていたように思う。むせび泣きながらスピーチを行うロッドマンと、息子を見るような目で後ろから見守るフィル・ジャクソン。あれほど感動的な殿堂入りスピーチは他にないでしょう。

しかしあのマイクはもう少し高くならんのか(笑)

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