A lot of people told me I could not do it because of my size...I was determined to prove those people wrong.
「誰もが"お前のサイズでは無理だ"と言った。俺はそれが間違いであることを証明すると誓った」
アメリカンフットボールでも野球でも大学から声が掛かったベン・ウォーレス。しかし、バスケットボールで彼にオファーを出す1部リーグの大学は一つもなかった。唯一オファーのあったバージニア・ユニオン大学は2部リーグ。最終学年では2部リーグの4強に残ったものの、NBAドラフトでベンの名前が呼ばれることはなかった。
デニス・ロッドマン然り、ディフェンダー、特にリバウンダーは正当な評価を受けることが難しい。ただでさえドラフト外入団で知名度に乏しく、加えて得点などスタッツに残りやすいプレースタイルではなかったため、脚光を浴びるのには時間が掛かった。
NBA入りから4年経った2000年、ベンの努力はピストンズで花開く。移籍初シーズンに13.2リバウンド、1.3スティール、2.3ブロックを記録。翌シーズンには13リバウンド3.5ブロックを記録しディフェンシブ・オブ・ザ・イヤーを獲得。その後4年連続で同賞を受賞する。
2002-03シーズンには平均15.4リバウンドを記録し、ドラフト外入団した選手としては初となるNBAオールスター出場を果たした。そして翌年、遂にピストンズはNBAファイナルまで登り詰めスター軍団レイカーズを撃破。ベンは初のチャンピオンリングを獲得した。
ベンのキャリアで最も衝撃的なプレーは、やはりシャキール・オニールを仰向けにひっくり返したブロックだろう。
2005-06のイースタン・カンファレンス・ファイナル、ゴール下でボールを受けたシャックはマークに付いていたラシードを弾き跳ばしゴールに。その時、ベンはリーグで誰一人として勝利したことのないシャックとの空中戦に挑む。飛び上がろうとするシャックに対し、ベンはボールだけを正確にブロック。148kg vs 108kg のパワー勝負!その体重差をものともせず、ベンはシャックをコートに叩き落とした。
ベンの何よりの良さはディフェンスの技術にある。豪快なブロックは記憶に残りやすいが、個人的には彼が日夜見せていた正確かつフィジカルの強いポジション取りが一番の魅力であると思う。「正確なディフェンス」というのは、簡単に言うと「ファールをしない」ことである。ベンは完全に「ファールを使う」タイプの選手であり、意図しない無駄なファールは殆どなかった。シャックへのブロックも、正確にボールを射抜いたため判定はヘルドボール。彼はNBAで初めて「ダンクの体勢に入ったシャックをファールすることなくディフェンスで止めた選手」なのである。
206cmの小柄な体躯でありながら、恐らくベン・ウォーレスはインサイドにおけるNBA史上最高のディフェンダーだろう。ファンは敬意を込めて、彼を「BIG BEN」と呼ぶ。
アンビリーバブルなブロック!斜め後ろから跳んで来てボールだけを叩くその技術!大きな才能に努力と技術が勝った瞬間!最高やでベン!
古傷のせいでスナップを効かせると手首の間接が外れるらしい。そのせいかフリースローはシャックよりはるかに悪いキャリアで41.8%。じゃあ左手で練習しなよベン… (´・ω・`)笑
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