2013/09/24

PART.32 2001 NBA ALL STAR

$ブザービーターのブログ
リーグのスターたちが一同に会するNBAオールスターゲーム。近年のオールスターゲームも3Qを過ぎると「真剣勝負」という言葉を耳にするが、その先駆けとなったのは2001年のオールスターである。

殆どの場合、前半は和やかな雰囲気でディフェンスも「それなり」なのがオールスターの常識だが、2001年はスタートから様子が違った。

前半からディフェンスが厳しく、簡単なダンクなど許さないと言わんばかりにブロックショットの応酬が起こる。速攻に対するディフェンスの戻りも速く、タフショットになるためゴール近くでもシュートを落とすシーンも見られ、リバウンドも奪い合いとなる。選手達は笑顔だが、プレーの熱量はそれまでのオールスターとは一線を画していた。

この熱を起こした選手こそ、同2001-02シーズンの年間最優秀選手賞を獲得し初のNBAファイナル進出を果たす史上最低身長の得点王、アレン・アイバーソンだった。

ゲーム当初からアイバーソンは走ってハーフラインを越えた。ボールの動きにスピードを持たせ、アップテンポなゲームを展開していく。とにかくトランディションが早い。アイバーソンは終止、高身長のウェスタンに「勝つため」のゲーム展開を続けた。今までに無い、オールスターで真剣に勝ちに拘る姿勢は批判の対象にもなったが、アイバーソンは真に見応えのある世界最高峰のゲームを演出する。

プレーオフばりのスピードの中、選手達は咄嗟に出る反射的なプレーを見せる。ハードなディフェンスを上回る動きで得点するため、本当の意味でレベルの高い攻防となる。イースタンのディフェンスはとにかく厳しく、アイバーソンを筆頭にスティールからのファストブレイクを中心としたオフェンスを展開した。逆にウェストはコービーを中心としたハーフコートバスケットで応戦し、真逆の身長とゲーム展開の勝負となった。

3Qが終了した段階で19点差でリードしていたウェストだったが、このゲームで確立されたディケンベ・ムトンボのリバウンドからアイバーソンの速攻という流れを止められず、残り3分13秒でオールスター初選出のトレイシー・マグレディーがリバウンドショットをねじ込み遂に同点に。コービーの活躍もありウェストは残り53.9秒まで3点リードしていたが、ここで天才ステフォン・マーブリーの3Pが炸裂。またもコービーが勝負強いジャンプショットを沈めリードするも、残り28.4秒、またもマーブリーの3Pで逆転リード。最後はダンカンのショットをカーターがブロックし、劇的な逆転で2001年のオールスターは幕を閉じた。

このオールスター以降、アイバーソンが見せた勝ちに拘る姿勢は、現代に続く新たな「オールスターの常識」となった。


まさかこれをフルで見られる日が来るとは・゚・(ノД`)・゚・初っ端からマグレディやダンカンのブロック!そしてアイバーソン!ブザービーターではこのマニアックなオールスターを気の向くままに流しています。もし見たいという方は店頭で気兼ねなく言ってみましょう!

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