2014/03/25

PART.54 Damian Lillard with「crazy quick 2」



先日アディダスから発売された「adidas crazy quick 2」。俊敏性を重視したこのモデルは、NBAを代表する若手ポイントガードのデイミアン・リラードやジョン・ウォール、機動力のあるセンターのジョアキム・ノアなどの選手が着用している。

今回は2014NBAオールスターでシューズを着用したデイミアン・リラードのプレーを考察してみる。

まずロングレンジのシュートが「軽やか」とは少し違う「重いけど柔らか」という感じの印象を受けた(ステフォン・カリーは軽やか)。またそこに結びつくストップの動作にこれまでの常識から違和感を感じる「無味無臭」さが窺えた。

NBAの代表的なスラッシャーであるアレン・アイバーソンなど、スピードのある選手の走り方は全身を躍動させる印象が多い。無味無臭とは、動作にそういった迫力を感じないという意味だ。どうりで動きが地味に見えたわけだ。迫力を感じないと言うとマイナスな印象だが、これはかなりの鍛錬と動作の計算を感じる。

リラードはジェイソン・キッドを輩出した聖ジョセフノートルダム高校ではプレータイムが少ないという理由でオークランド高校に転校した。無論、高校のコーチから教えられたことは多々あったろうが、彼は優れた環境を必要としないぐらい個人的な鍛錬のレベルが高かったのではないかと想像する。

話しを戻すが、「重いけど柔らか」なシュートタッチは強靭な足腰(NBAでも抜きん出た)から生まれるものだと思われる。リラードはドリブルモーションからシュートモーションに移ったとき、上体をまったく反らさない。空中に身体が浮いても中腰のままなのだ。この体制は足の力が正確に腕に伝わりやすいが、そう簡単な話しではない。

当たり前だが、特別鍛錬していない人間は長時間中腰ではいられない。またストップからジャンプをする身体の勢いを無視して下半身を安定させるのはかなり高い技術だ。リラードはそれをバックステップやフェイダウェイぎみのシュートでも崩す事が無い。勢いに左右されず冷静に無駄なく身体を動かす。静かで強靭なその精神力はリラードの数々のビッグショットに繋がっているだろう。

強靭な足腰を支える「adidas crazy quick 2」はリラードの雰囲気でいえば玄人ウケするシューズかもしれない。商品ページはこちら!カラーは4色!


デビュー戦で23得点11アシスト。1年目は82ゲーム出場で19.0得点6.5アシストで最優秀新人賞獲得。2年目の今季は21.0得点5.7アシスト3.6リバウンドでオールスター選出。またライジングスターズ・チャレンジ、オールスターゲーム本戦、ダンクコンテスト、3ポイントコンテスト、スキルズチャレンジ全てに出場した史上初の選手となった。



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