2013/05/28

NBA雑談 PART.18 ロイ・ヒバート

ブザービーターのブログ

昨今、強い影響力を持つビッグマンが非常に少なくなった。シャキール・オニールの引退後、チームディフェンスの要としてハーフコートの中心で構えるようなセンターは殆ど見られなくなり、2013オールNBAファーストチームに名前が上がったビッグマンは元PFのダンカンのみとなった。そんな中、数少ない本格派のビッグセンターがインディアナで王者マイアミに猛威を振るっている。

216cm127kg。NBAでも有数の背丈に加え長い手足を持つ本格派センター、ロイ・ヒバート。2008年ドラフト17位でありながら2012年にはオールスターにも出場した早熟のビッグマンである。厳しいディフェンスで知られるペイサーズディフェンスの要としてインサイドに陣取り、ペネトレイトを狙う選手たちにとって大きな障害となっている。
オフェンスではパワーとスピードの不足が指摘されるものの、それを補う柔らかなハンドリングとアウトサイドのタッチを持ち、現在行われているイースタンカンファレンスファイナル第2戦では29得点10リバウンドを記録し貴重な勝利に貢献した。オフェンスリバウンドに積極的に飛び込むためセカンドティップでの得点が多く、チームの流れを繋ぐことができる。またフリースローの確立が高く、フリースローの苦手なビッグマンに対し勝負所でフリースローを与える戦法をヒバートには使えないことも大きい。

今シーズンの彼の表情や雰囲気はオールスターに出場した1年前から変化したように思う。悪人面というか、マフィアやギャングとも違う怪しい笑みを浮かべている。216cmの大男が怪しい笑みを浮かべているだけで常人なら恐怖するだろう(このタイプの「怖い」はNBA選手には少ない気がする)。馬鹿馬鹿しい話かもしれないが、ビル・レインビアがわざと臭いものを食べて対戦相手に息を吹きかけていたように、こういった別方向のプレッシューもディフェンスでは効果を発揮すると思われる。

悪人などと書いてしまったが、昨年のロックアウト中には自身の年俸の75%を使う社会貢献を行ったナイスガイである。また日本の大人気ゲーム「ポケモン」のファンという可愛らしい一面を持っているらしく、それはジョージタウン大学に在籍していたときのエピソードであり彼の身長も現在のそれに近かったろう。216cmのヒバートが小さなDSでポケモン熱中している姿を一度見てみたい。

第3戦を落としたペイサーズだが、シリーズの流れとしては殆ど五分といったところだろう。最大の山場は次戦、もしこのゲームを落とせば第5戦はヒート2連勝の後の敵地ホームゲームとなる。是が非にでも勝利したい第4戦ヒバートの活躍は必須となる。


29得点10リバウンドを記録したカンファレンスファイナル第2戦。このゲーム、フリースローは10本中9本成功の90%確立でした!アメリカで育ったビッグマンにはまだ珍しいタイプです。余談ですがハイパーフューズ履いてるんですね。


ヒバートさん何してはるんですか(笑) というかやっぱり桁違いにでかい… (;゚д゚)

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