ガイガーは片田舎で高校時代を過ごし、その後ジョージア工科大学でプレーした。ドラフトは2巡目42位で前評判は低く、10年NBAでプレーしたがベンチから出て泥臭いプレーでチームを支えることが多かったためか、それほど人々の記憶には残っていない。それとは裏腹に、2001年のガイガーはシクサーズにとって、むしろアイバーソンにとって重要な存在だったように思う。
そのシーズン、アイバーソンがビックプレーを決めベンチに戻るとき、真っ先に向かうのはガイガーの元だった。アイバーソンはガイガーに飛びつき、ガイガーもそれに応える。時にはコート上で熱く抱擁した。後にも先にもアイバーソンがチームの誰かとそこまで親密なコミュニケーションを取る姿を見ていない。ガイガーはアイバーソンにとって父や兄のような存在だったのかもしれない。
2001年シーズンのシクサーズはディケンベ・ムトンボの獲得など優勝を狙うための大型補強を行っていた。ガイガーの入団は恐らく数合わせだろう。しかし、彼はプレー以外の面で確実にアイバーソンの力になっていたように思う。事実、膝の怪我でガイガーは翌2002年に引退し、シクサーズもそれ以降ファイナルには進出していない。もちろんそれだけがシクサーズ躍進の要因ではないが、重要な部分であったことは確かである。
ちなみにガイガーは病気で髪を失った弟を想いスキンヘッドにしていたナイスガイです。アイバーソンのハイライトを見るとき少し思い出してあげてください。

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