古いNBAから新しいNBAまで沢山の選手を見てきたが、ケンドリック・パーキンスほど「岩っぽい」選手は他にいない。顔、体格、性格、プレースタイル、何もかもNBAで一番岩っぽい男だ。
セルティックスが久方ぶりの優勝を果たした2007-08のNBAファイナル。その時初めてパーキンスに注目した。
まさに岩だった。四角い輪郭に太い鼻。顔は殆ど無表情。そして異常に角張った体格。身長208cmにして体重約130kg。センターとしてはやや小柄な身長のパーキンスだが、尋常じゃない身体の幅でセルティックスの最終防衛線に陣取り、シャキール・オニールやアンドリュー・バイナム、ドワイト・ハワードなどリーグ史に名を残すパワープレイヤーを押し返した。スタッツに現れない働きでチームを支えるパーキンスの価値は高く、事実2011年にパーキンスをトレードしたことでセルティックスの決定的な崩壊が始まり、逆にパーキンスを獲得したサンダーはNBAファイナルへ進出する。
彼は上手い選手でも派手な選手でもない。シュートは殆どがゴール下で、高く飛べるわけではないのであまりブロックもしない。但し、自分の専門分野であるディフェンスには誇りを持っている。2009年に、右膝靭帯を断裂したパーキンスの代役としてボストンはシャキール・オニールやジャーメイン・オニールといったパワーのあるビッグマンたちを補強した。それについて聞かれたパーキンスは「自分はシャックのようなプレーは出来ないが、シャックも自分のようなプレーは出来ない。ジャーメインも同じだ。彼らが出来ることと自分が出来ることは違う。つまり、自分がボストンにおけるディフェンス・キャプテンであることは変わらないということだ」と答えたそうだ。
パーキンスはリーグ内でなかなか嫌われている。デュラントがMVP会見で「チームに来るまで君にことが大嫌いだった」と言ったが、えてして相手チームの嫌な選手ほど自軍にいれば心強い選手になる。
パーキンスは細かく嫌なことをする。顔に当たるようなストレスの溜まるファールや、目線を合わせずこっそりとトラッシュ・トークを仕掛けテクニカル・ファールの切っ掛けを作る。しかしパーキンスは喧嘩をしたいわけではない。いくつか小競り合いのシーンを見たが、たとえ相手が掴みかかって来ても引かないだけであって向かって行きはしないのだ。では何故嫌がらせをするのか。それは彼がプロフェッショナルだからだ。運動技術以外で相手を攻撃する姿に「そんな汚いことをせずに正々堂々と戦え!」と思う方もいるだろうが、それも一つのプロの形なのだ。メッタと同じく批判されがちなスタイルだが、仮に彼らのような選手がいなくなればNBAは深みのない淡白なエンターテイメントとなってしまうだろう。
パーキンスの年俸は約8億5千万円と、まったくオフェンスが出来ない選手にしては一見高額に思える。しかし私達がゲームで見ている姿は100ある内の50やそこらでしかない。日々の練習や人間関係の構築など、「チームを作る」という面でパーキンスは大きな役割を果たしているのだと思う。
今日もパーキンスは目立っていない。その代わり相手のデアンドレ・ジョーダンも地味な活躍しかさせていない。スターと違い派手で決定的な役回りの選手ではないが、彼がいなければ今のサンダーはありえないだろう。
次回は今季個人的にとても期待しているスパーズの3Pシューター、ダニー・グリーン!

セルティックス時代のパーキンスは肩の筋肉の盛り上がりで首がやたら短く見えるイメージ。膝の怪我で体重を絞ってからは筋張って首が長くなった!

THE 肉弾戦
マジック時代のハワードvsセルティックス時代のパーキンス。さっぱり押し込めない。
たまに意味不明なプレーをしてしまうパーキンス(笑) NBAの珍プレー集「shaqtin a fool」にちょいちょい登場する。

今季のパーキンスのバッシュはNIKEのハイパーダンク2013。しかし歴代のバッシュを見るとアディダスを履いていたりジョーダンを履いていたりと、意外に拘りがあるのかもしれません。意外!

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