
Thank all of you who have supported me over 16 NBA seasons, 7 All-Stars, and countless exciting moments. Retiring from NBA. Stay tuned.
「16シーズンにわたるNBA生活、7度のオールスター出場、そして数々のエキサイティングな瞬間を支えてくれたみんなにありがとうと言いたい。NBA引退。続きを楽しみに」
2013年8月27日、NBA引退のメッセージをTwitterにて投稿。全盛期にはリーグ最高のスコアラーだったT-MACことトレイシー・マグレディが16年のキャリアに幕を閉じた。
1997年ドラフト9位で入団したラプターズ時代、マグレディは全盛期の多彩なオフェンスバリエーションをまだ身につけていなかった。そのためフェイクなど駆け引きでマーク外すのではなく、クイックネスで強引にマークを振り切りその勢いのまま両手でパワーダンクといった、運動能力を最大限に発揮するプレーを多く見せた。またチームにはビンス・カーターがいたためシュート数も控えめであり、リバウンドボールをそのままダンクするなどゴール付近でのプレーも目立つのがこの頃の特徴だろう。
カーターとの確執もあり、マグレディは2000年にマジックに移籍。移籍当初に大幅に個人成績を上げ、最も成長した選手に贈られるMIPを受賞。オフェンスにも磨きが掛かり1on1とアウトサイドシュートを多用するようになる。この頃はまだディフェンダーとしても優れており、お互いディフェンスの優れたコービーvsマグレディの1on1は非常にレベルの高い攻防となる。その一方、両選手ともチームを置き去りにしている感が見られた。
個人成績は伸びたもののマジックの成績は低迷し、2004年にはロケッツに移籍。それからは故障が増え、シーズンを満足に送ることが少なくなっていった。それでも35秒で13得点など伝説的なプレーを見せるなど、故障を抱えながら奮闘した。しかしロケッツはプレーオフ1回戦突破を果たせず、2009年膝の手術を受けマグレディは1年の休場となった。それ以降チームを転々とし、スコアラーからチームプレーヤーへと姿を変えていく。しかしかつての積極性とのギャップが大きく、シュートを打たないなど非常に消極的なプレーが逆に目立ってしまった。
マグレディの選手としての分岐点はマジックに移籍したときだろう。パスをせず殆ど一人でボールを持っている時間が増え、チームに勢いをつけるプレーとは離れて行ってしまった。ベテランのチームプレーヤーとなったように見えたが、ホークス時代はビッグプレーが決まった後もどこか他人事のような雰囲気があり、個人的にはチームに小さく水を差していたように思う。
ここまでマグレディの負の部分を多く書いたが、それでもなお、彼の1on1は多くの人を惹き付ける魅力を持っていたということを意識してもらいたい。2点を決められれば3点で返す強引な得点意識で、一度シュートが入りだすと止まらないタイプの選手だった。リズムに乗ってしまえば相手がどこにいようが関係なく、目の前のマークマンと体が接しているにも関わらず3Pを沈める。何よりもプレーが華やかで、ボードにぶつけたボールを自分でダンクする「1人アリウープ」はマグレディの代名詞のようなプレーだった。それをフリーの速攻ではなく、密集したペイントエリアへのドライブから決める彼の才能は凄まじいものである。
多くの夢のあるプレーを見せてくれたマグレディ。キャリア終盤は消極的になったが、観客は常にマグレディのかつての爆発を思い描き期待した。それ程強烈に人々の記憶に残る選手は多くない。NBAからの引退は表明したものの海外リーグでプレーする可能性は消えておらず、彼の今後の動向に目を向けておきたい。

スコアラーとして同じ時代を生きたコービーとマグレディ。才能ならマグレディが上回ったかもしれませんが、練習量と出会った人間はコービーの方が良かったかもしれません。彼の才能なら1人でも得点できますが、それだけで勝てるはずがありません。にもかかわらず彼の1on1を主体としたチームを作る監督にしか巡り会わなかったのが残念です。そりゃあファンの期待やオーナーの圧もあったでしょうが…
コービーvsマグレディ。マジック時代はディフェンスのレベルが高くて面白いです。
画質も音も悪いですがラプターズ時代のT-MAC。頭の後ろに振りかぶってからの両手ダンクは個人的にすごく好きですね~。スピードというよりクイックネス。若手時代は動きが突如1.5倍速になる感じです。
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