2013/06/17
PART.21 アルゼンチンの至宝 エマニュエル・ジノビリ
2012-13NBAファイナルのGAME4が終わった後、今季不振に苦しんでいたサンアントニオ・スパーズのエマニュエル・ジノビリがスペインメディアに対し僅かながら引退を示唆した。今シーズンでスパーズとの契約が終了するため来季はフリーエージェントとなる。ユーロリーグ優勝、オリンピック金メダル、NBAチャンピオン、NBAオールスター出場と、全てを成し遂げてきたと言えるアルゼンチンの至宝がキャリアの大きな分岐点に立とうとしている。
思えば2002-03シーズンの初優勝から10シーズンもの時間が経った。2002-03シーズンはNBAでのルーキーイヤーだったが、NBAの舞台でも物怖じすることなくヨーロッパで磨いてきた実力を発揮。2004-05シーズンには堅守のデトロイト・ピストンズ相手に彼の名を冠した「ジノビリステップ(現ユーロステップ)」を披露し2つ目のチャンピオンリングを獲得した。2006-07シーズンには流れを突如変える爆発力を活かす形でシックスマンとなり3度目の優勝を果たし、常にスパーズの中心選手として意識されてきた。そのジノビリも7月には36歳となる。リーグ全体として選手生命は昔よりも長くはなってはいるが、アウトサイドプレーヤーならいつ引退してもおかしくない年齢となった。
肉体的な限界を感じ始めてはいると記者達に話したジノビリだが、身体能力の衰えに加え、怪我の治りが遅くなっていることが最大のネックだろう。キャリアを通して怪我が多いジノビリにとって回復に時間掛かるのは大きな障害となる。また現役を続行するにしても、疲労軽減のため選手の出場時間を制限するスパーズ以外で満足なキャリアを送ることは難しい。だが愛着のあるチームだけに、プレーオフ、ファイナルでチームの役に立てていない自分への苛立ちは誰よりも大きいだろう。今ファイナルは体調に大きな問題がないにも関わらず平均7.5得点・成功率34%と、全盛期ファイナルで発揮したかつての影響力は陰を潜めている。
しかし、今はシーズン終盤であり、選手が最も疲労しているタイミングである。優勝の味を確かめ十分な休養を取ればジノビリの現役続行への意思も固まるかもしれない。またスパーズも彼を諦めておらず「私たちは彼を信じている」とコメントした。ジノビリが希望すればスパーズも何らかのオファーを提示するだろう。これまで不振に終わっていたファイナルだが、突如スターターに起用されたGAME5では24得点10アシストと、勝負所で立て続けに得点しヒートに傾いた流れを強引に引き寄せスパーズに勝利を呼び込んだ。この起用はポポビッチHCとスパーズにとってジノビリがどんな存在かという意思表示であり、その期待にジノビリは見事応えた。
全盛期のように高い集中力を毎試合持続させるのは難しいかもしれないが、彼が完全に燃え尽きているとはまだ到底思えない。もし今季優勝することができれば、スパーズが連覇するための要素として彼を欠くことはできないだろう。
最近ではユーロステップと言ったりもしますが、世界に広まる前にNBAでこのステップワークを広めたのはジノビリです!常識を覆す独創性の高いプレーはやっぱり芸術的ですね。
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おじゃまします!記事読ませていただきました!アメブロをいろいろ見ていたらたどり着きました!ぜひまたコメントさせてください!楽しみにしています!
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通りがかりの者です…なんだか地味に共感出来ることが書かれていたのでコメントしてみました!記事の更新これからもがんばってください!また遊びに来ます!!
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暇が出来たので遊びに来ました!分かる分かる!って感じの記事があったのでついコメントしたくなりました…次回も更新されますか?陰ながら読ませて戴きますので、これからも更新がんばってください♪
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��ぽこたさん
ありがとうございます。コメントを励みに次回もその次回も更新していきます。
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��綾瀬さん
ありがとうございます。実はこれを書くのには結構な労力が…更新頑張ります!またお越し下さい~